ようこそ 岩手県平泉町で住宅、社寺建築などの設計監理をしている建築設計事務所です。まちづくりにも関わっています。

失敗しない設計の頼み方 

失敗しない設計の頼み方

設計の依頼方法として2つの方法があります。

    メリット    デメリット  
設計・施工を
施工業者に依頼
・設計料を安くしてくれる場合がある。
・良心的な業者の場合、工事がスムーズに進む。
・施工業者に都合の良い設計となりがち。
・手抜き工事があっても分からない。
・設計料無料と言いながら実は工事費に含まれている事がある。
・仕上げ材の色などはサンプルを手渡され建主が一人で決定しなければならない事がある。
・設計に不慣れな業者だと満足した住宅が得られにくい。
設計・工事監理は設計者に
施工は施工業者に分離依頼 
・建主側の立場に立った設計・監理が出来る。
・仕上げの色や設備機器の選定のアドバイスしてくれる。
・どこにも無い個性あふれた自分だけの住まいが実現可能。
・設計、監理料が要る。
・設計にある程度の期間が必要。 

簡単にメリットとデメリットを紹介しましたが、「設計・監理」と「施工」は別々に頼むのが無難です。

当事務所が関わった案件ですが、大工さんに設計を依頼した為に大失敗したという施主の方の実話を紹介致します。その前によくある頼み方を紹介します。
   失敗しない依頼方法
左側がよくある失敗する頼み方です。

  • 大工さんと間取りを全て相談するやり方です。この場合、設計事務所は間取りなど全てが決定してから「建築確認申請」のみを大工さんから下請けとして依頼されるのみです。
  • 従って建て主の方の細かい要望などは一切分かりません。大工さんから詳細な指示が無い場合あるいは誤っていた場合、希望する住まいが得られないという結果になります。
  • 「建築確認申請図面」に設計事務所の名前が記入してあるので、設計事務所に設計を依頼したと勘違いしている建て主の方がいますが、この場合、大工さんの下請け設計事務所という関係でしかありません。

 さて失敗談ですが、実は大失敗したのもこのパターンでした。私が大工さんから「建築確認申請」の依頼(大工さんが作成した間取りを申請図面化)を受け、建築基準法に沿うよう筋違計算などを行い建築確認申請を行いました。特に問題もなく無事確認が下り工事が始まりました。監理も(大工さんから)依頼されていましたので「建築確認図面」どうり造っているか一通りの監理を行いました。
 
 特に問題もなくスムーズに工事が進みもうすぐ竣工という時でした。施主の奥様が現場に現れ「依頼したインテリアになっていない。打合せの時、大工さんは希望どうりにしますと言っていたのに・・・・何度も現場に来ていながら何を見ていたのよ・・・・!!」とすごい剣幕で私に言い寄って来たのでした。大工さんも悪意があっての事ではないと思いますが、最初から分かっていたことと思います。設計事務所ですと事細やかに要望をお聞きし設計するのですが、大工さんですと設計が専門ではないので、設計への配慮が行き届かなかったことが原因です。

 私は大工さんの下請けで、間取り図を受け取り図面を書いた事、監理も確認申請図面どおり造っているかの確認であること、今初めて要望を聞いたこと、この件は大工さんからは何も聞いていないこと、間取りの設計を私が行っていないこと、直接設計委託を受けていないことなどなどを丁寧に説明をしたのですが、納得して頂けず最後は半分泣き顔で「私はこの部屋には入らない。こんな家には住みたくない!」と言って去っていきました。

 一生の買い物でマイホームに夢を託していた奥様の心情を思うといたたまれなくなりました。この例では私(設計者)と奥様との接点は工事が始まるまでありませんでした。この様な不幸は2度とおきないでほしいと思います。

■この様な失敗をしないためにも、右の「失敗しない依頼方法」のように設計は直接設計事務所に依頼するようにして下さい。
■失敗しない設計の頼み方は、大工さんとではなく、設計事務所と設計契約を結ぶことです。設計監理料がもったいない、あるいは高すぎると感じている方もいるかと思いますが、良心的設計事務所に依頼した場合、その仕事の対価として安心出来る住まいが得られるならば決して高くない金額と思います。
 大工さんに依頼しようと考えている方は、是非一考してみて下さい。

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